仕事で室蘭に通っている。札幌のお客様から物件売却の依頼を頂いたので、この夏は数回室蘭に通っている。室蘭市は、札幌から国道36号を走って、千歳〜苫小牧〜登別経由で約3時間掛かる。高速道を使うと約2時間程なのだが、この季節は苫小牧から太平洋を横目に走るとたいへん気持ちが良いので下を走る。天気が良いとマリンブルーの海が綺麗で白い波が道路近くまで打ち寄せる。窓を少し開けると磯の香りが入ってくる。途中、社台の牧場が見えてくるがサラブレッドの親子がのんびりしていて所謂北海道の風景が堪能できる。仕事で来ているけどこういう楽しみもある。
写真は、室蘭の法務局によった後その5階の食堂から写したもので、目の前に室蘭港の一部が広がり、左奥には白鳥大橋が架かっているのが見える。この日はとても穏やかでカラッとした日射しが夏を実感させた。
室蘭市は、この港を活かし、明治後期から昭和にかけての石炭の積み出しと、鉄鋼業を中心に造船、石油精製など工業地域として発展した都市で、今でも「鉄のまち室蘭」がイメージとして定着している。
現在は、夕張をはじめ産炭地が廃坑し石炭の積み出しが無くなってしまったが、港の大きさと製鋼所の広さが、当時この街が北海道の重工業地域として繁栄していた事が想像できる。
地方都市の不動産の仕事は、と言っても基本的に日本国中どこでもやることは同じだが、その地域性・市場性などが勉強できて、自分の仕事のすそ野が広がる事から積極的に対応している。今回、室蘭の件で気付いたことは、関係業者さんをはじめ役所の方々など室蘭の皆さんは大らかで優しい。そういうところが発見できるのもまた良い。