約半年ぶりに裏の森を歩いた。季節外れのセミが鳴いている。グランドの奥にキタキツネが一匹、日向ぼっこをしながらこちらを注意深く見ている。前にいたのは後ろ足を引きずっていたのだがこの仔は少し若いから2代目か3代目であろう。人間との一定の距離を持っているのか少し近づくとさーっと森の中に消えていった。住宅地に隣接する森なのに数年前から住み着いてしまった。
森に入る。十数年間来る日も来る日も散歩コースとして歩いていたので見慣れた景色だ。傾斜沿いの森の道を降りると小さなため池が現れる。今年もカモがいた。2羽しかいないので子ガモは巣立った後かそれともあのキツネにでも捕られてしまったのだろうか。
この森は、コナラの純林としてはここが北限で、学術的にも非常に重要な森なのでみんなで大切にしましょう的な事が看板に書かれている。私もそう思う。
森の道には、この季節色々なものが落ちている。ドングリを拾う。たくさん落ちている。よく見るとクワの実、クルミ、栗も落ちている。森にはいろいろな種類の樹木等があり、そこに生き物が命をつないでいる。この森にも小さな自然の摂理と循環なるものが存在している。