札幌も、早めに咲き始めた桜(ソメイヨシノ)が終わり、その後、ピンク色の花びらが重なり合って綺麗な桜(ヤエザクラ)も散ってしまった。
日中の気温が25度近くなり、ようやく暖かくなってきた。
今春の出来事で、少し驚いていることがある。
うらの森に住み着いているキツネに子供が産まれたのだ。
気が付いたのは、2週間程前のことだが、日の出の早くなった天気の良い朝に、いつもの様にカーテンを開けると、芽吹き始めた裏の森に何やら小さく動き回る数匹の動物を発見した。すぐに、それが子キツネと分からなかったが、すぐ横に親キツネが見えたので理解する事ができた。
何処から拾ってきたのか、厚手のタオルを二匹の子キツネが引っ張り合って遊んでいる。その光景を釘付けになって見ていた。数えてみると、一匹、二匹、三匹・・四匹もいる。子キツネ四匹と親キツネの5匹だ。
何故こういう事になっているのか注意深く見ていると、お隣の電気屋さんの事務所の縁の下に巣籠もり、この春に四匹も生んだのだ。
それからは、朝日が差し込む暖かい朝は、早めに起きだして観察をしている。寒い日は出てこないのか何処かに行っている。
今日の朝は、昨日の雨が上がり暖かい陽が差し込んでいた。
いたいた。今日は、一匹だけの単独行動のようだが、前にも、そこの柵の下から覗き込んで出てきた子キツネなのか、お腹がぷくっとしていてかわいい。
写真を撮ろうとそーっと窓を開けたが、気付かれてしまった。
不安げに少しおびえた顔でこちらを見ている。
残念ながら、その後、さーっと巣に戻って行ってしまった。
キタキツネの生態や、行動、生活範囲など専門家でないので解らないけど、この小さな森の中で親キツネと子キツネが食べていける餌が有るのだろうか?私が世界で一番嫌いなネズミを捕食してくれるのは有り難いのだが、今はまだいいが、そのうち食べるものが無く住宅街に頻繁に出てきて庭の家庭菜園を荒らしたり、ゴミをあさったりすると、そのうち町内会でも問題視してくる。それを考えると切なくなる。
残酷だが保健所に連れて行かれて殺処分とかならないで居てほしい。
できれば、裏の森でそっと繰り広げられるキツネ親子の生活であってほしい。